ナースキャップの由来と白衣の歴史

看護師の制服といえば、ナースキャップをつけているイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?このナースキャップには、由来があります。

ナースキャップは、キリスト教である修道女がかぶるベールをモチーフにしており、修道女が神に仕え奉仕することを誓う献身式のように、看護師が、看護師としての意識を高めて、責任の重さを自覚するために戴帽式を行うようになりました。

このナースキャップを日本の看護師が被るようになったのは明治以降です。

 

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看護師の制服といえば、どのような格好を思い浮かびますか?
白い色で、ワンピースを着ていて、そして頭にはナース帽を被っているイメージではないでしょうか?私も昔はこの格好をしていました。

でも、最近は色も白だけではなくピンクやブルーなどの色の制服を着ている看護師が多いですよね。看護師の制服にもファッション性が出てきたからです。ですので、白だけではなくピンクやブルーの制服があるのです。もちろん、これは自分で決めるのではなくあくまでも、制服なので職場に指定されている服を着用します。

看護師が白衣を着るようになったのもナースキャップ同様明治時代です。明治では、看護師のことを従軍看護婦と言い、制服は黒色のツーピース、看護衣は白のツーピースの2種類を着用していました。このツーピースは丈の長い物を着ていたのですが、丈が長すぎると、裾が床について不潔ということで、昭和になった頃に白衣は膝下の丈になりました。昭和20年頃には、現在着ているワンピースタイプの白衣と変わらなくなりました。

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ユニフォームがズボン派に増えている理由

次に、ワンピースを着ている看護師も減ってきましたよね。それは、2つの意味があります。
1つは活動しにくいからです。
ワンピースの場合、スカートが捲れて下着が見えてしまう可能性が高く、それを気にしながら活動しなければいけないので仕事とスカートの両方に気を配らなければいけません。ですが、ズボンの場合そのようなことを気にしなくてもいいですし、とても活動しやすいからです。
2つめは、セクハラです。
やはり、患者さんの中には看護師にセクハラをしてくる方がいらっしゃいます。それも、スカートだと下着が見えるか見えないかのラインで興奮してしまう方がいらっしゃいます。
このようなことからスカートからズボンの制服が増えてきました。特に病棟で勤務している看護師のほとんどが、ズボンを着用しているかと思います。それだけ、様々な姿勢を取り看護を行わなければいけないということです。

3つめは、看護婦の名称から看護師の名称に変わったことで、女性だけではなく男性も活躍する職業となり男女差別なく平等にするためです。
4つめは、ストッキングを履く手間が省けることです。ワンピースタイプの場合、白のストッキングを着用するのですが、ストッキングの場合、ふとしたことで伝線しやすく、何より着用するのに時間を要するからです。

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なぜナース帽はなくなったのか?

昔はよく目にしていましたが、最近ではほとんど見ることがなくなりました。これも、2つの意味があります。
1つは、不衛生だからです。
ナース帽を毎日洗濯しません。ですが、頭に汗もかきますし、帽子の上に埃をかぶることもあります。そのため衛生的ではなくなるのです。

ナースキャップが不潔だと言われるようになった事には理由があります。実は、ナースキャップに細菌やウィルスが繁殖するという事が解ったからです。ナースキャップの形が崩れないようにするために、糊を使用してしっかり固めているのですが、この糊に細菌やウィルスが繁殖するのです。この細菌の中には、MRSAや緑膿菌といった院内感染を起こしてしまう菌が増える事が多いことも解りました。白衣は毎日洗濯するのですが、ナースキャップは毎日交換しない事も不潔になる理由です。
2つめは、仕事の妨げになるからです。
特に支柱台に頭をぶつけることがよくあるのですが、自分の頭の位置より高い為、物にぶつかることがたくさんあります。そのため、自分自身も患者さん自身も物が当たってしまう危険があるからです。

ナースキャップが使われなくなった理由には、「不衛生だから」とか「仕事の妨げになるから」というだけではありません。ナースキャップを頭に固定するためにピンを使用するのですが、このピンを毎日同じ場所に止めることで、止めている部分の髪の毛が薄くなりますし、ナースキャップをつける時間がかかるにもかかわらず業務に役立つこともなく、メリットが1つもないことが理由に挙げられます。

ナースキャップが無くなったことによる役職の区別

ナースキャップを使用していた頃は、ナースキャップのラインの本数で主任や師長や部長といった役職の区別が解るようになっていました。ですが、ナースキャップが無くなったことで役職の判断はできるの?と思いますよね。最近は、名札を首から下げている職場が多いのですが、この名札に名前と一緒に役職も書かれています。

このような理由で、看護師の制服スタイルが変わってきました。知らなかった方は納得できたでしょうか?時代とともに、看護師の制服も動きやすく実用的になってきたのです。以前の制服のほうがよかったと思う方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、やはり動きやすく仕事がしやすいのは今のスタイルだと思います。

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