日本看護協会の最新アンケートによると、常勤看護師の11.0%、新卒看護師の7.5%が退職しています。看護師は、多職種に比べると転職しやすいと言われますが、円満退職は少し難しいとも言われています。

そこで、勤務先を円満退職するために必要なポイントを考えてみたいと思います。

退職準備は念入りに行う

一度不満を持つと、できるだけ早く退職・転職したいと思うものです。しかし、多くの病院では人手不足です。自分のことだけを考えて退職を申し出ても、まずは引き留めに合うのが関の山です。

民法上は、退職を希望する日の2週間前までに退職の意思を伝えれば退職できます。しかし、多くの病院では1~2か月前に伝えるなどのように退職に関する規則を定めているので、それに従う必要があります。就業規則を確認しておいてください。

病院の欠員補充や後任への引き継ぎ、自身の転職のことも合わせて考えると、少なくとも3~4か月前から準備しておく必要があります。その間に看護師長に相談するなどして根回しを行いましょう。

退職日を繁忙期に設定すると、周りから反発されることもあるので、避けることが必要です。

退職理由はできるだけ突っ込まれにくいように

本音では、人間関係や給料への不満などあると思います。しかし、それを口にすると、そのことを口実にして引き留めに合うことがあります。
できるだけ引き留めに合わないよう、「○○の認定看護師になりたい」など突っ込まれにくい退職理由を考えておく必要があります。

引き継ぎは正確に

退職する際は、自分の後任になる方に業務を引き継がなければなりません。引き継ぎができていなければ、同僚や上司だけでなく、患者さんにも迷惑がかかってしまいますし、転職先に電話がかかることもあるので、それだけは避けたいところです。

引き継ぎの際にもっとも多いのは、引き継ぎで聞いたことを忘れてしまい、退職後にいざやってみようと思うと、何をやっていいのかわからずパニックになることです。これを避けるために、引き継ぎノートや書類を作成して文書にして残しておくことで、不安を和らげる効果がありますし、自分自身の情報整理にもつながります。

最初のうちは疑問も出てくると思うので、質問できるようにメールアドレスを書いておくと喜ばれやすいでしょう。

さらに円満に進めるために

円満退職には、退職の意向を伝えるタイミング、明確な理由を伝えられるかどうかが鍵です。そして、引き継ぎがしっかり完了するかどうかが大切です。

あなたが担当した間に、担当患者さんの性格など色々見えてきたことがあると思います。少し細かいことでも、後任者にとっては大切な情報になるかもしれないので、できるだけ詳細に書いておいてあげるなど、細かい配慮を忘れずにしておきましょう。

出典
2014年 病院における看護職員需給状況調査
http://www.nurse.or.jp/up_pdf/20150331145508_f.pdf