医療や介護の現場ではロボットが活躍するようになってきました。例えば「HAL(下肢タイプ)」は機能改善治療用ロボットで、肢力が弱くなった患者さんが装着することで、患者さんが自力で立ったり、座ったりすることを補助するロボットです。下肢が不自由になる原因は脳や神経系の疾患にあり、脳が脚の動かし方をわからなくなっているのです。しかしHALなら患者さんが「歩きたい」とか「立ちたい」という気持ちに従って患者さんの脚を動かし、その感覚を脳にフィードバックすることによって脚の動かし方を学習させるロボットなのです。介護系のロボットといえば「RIBA」(Robot for Interactive Body Assistance)が有名です。熊手のような大きな双腕によって、患者さんをベッドや車いすから抱き上げ、移動し、抱き下ろす一連の作業をしてくれるロボットです。その他にも外科手術で使用されるロボットや、患者と会話しながら目的地まで運ぶ車いすロボットなど多種多様なものが開発され、実際の現場で活躍しています。

ロボットの活躍によって、多くの人間の仕事がロボットにとって代えられると言われていますが、看護師の場合はそうならないであろうと言われています。もちろん医療や介護の現場でロボットが活躍することによって看護師さんたちの負担は軽減されますが、やはり最終的には看護師さんのケアが必要であり、それはロボットでは真似できないと言われているからです。ロボットにはより深いコミュニケーション能力が未発達ですし、責任問題を問われても解決させることがまず不可能です。看護師がやはり頼りにされるのは患者さんへの「温もり」のあるコミュニケーションでしょう。現時点ではロボットが温もりのあるコミュニケーションを取ることができないですし、今後も人間と同じような域までコミュニケーション能力が発達するか未知数ですから、看護師の仕事はロボットには取って代わられないでしょう。しかしだからといって仕事に手抜きは禁物です。常に優しく患者さんと接してあげてください。