臨床経験を積んできた看護師にとって、新たな転職先として選択肢に加えられるのが、未来の看護師に看護学を教える教員の道です。

しかし、どうやればなれるのか、必要なスキルは何かというのは、なかなかわかりにくいもの。そこで、看護学校教員になる方法、および必要なスキル・適性について考えてみたいと思います。

看護学校教員になる方法とは?

高校の教員になる場合

高校の看護教員になりたい場合、前提として教員免許状を持っていなければなりません。

教員免許の取得方法としては2通りあります。

1つは大学、もしくは大学院で、教員免許取得に必要な単位を取得して、教育実習を経て高等学校教諭(看護)1種・専修免許状を取得する方法。
2つ目は、看護師としての臨床経験など都道府県の規定をクリアすることで交付される特別免許状を取得する方法です。

しかし、教員免許に必要な単位が取得できる大学・大学院は、ごく一部の医学部などに限られているので、多くの方は特別免許状を取得しています。

大学・短大の教員になる場合

大学・短大で教えるためには、看護学の学位が必要ですが、教員免許などの資格は必要ありません。

助手であれば学士以上(もしくは大学院生)、講師・准教授・助教であれば、修士以上、教授であれば博士以上の学位があり、かつ看護師・保健師(もしくは養護教諭)・助産師いずれかについて5年以上の臨床経験を有していることが条件といわれています。

高等看護専門学校の専任教員になる場合

専任教員になるには、臨床経験などの条件を満たした上で施設長の推薦を受け、各都道府県が実施する看護教員養成講習を受けなければなりません。その他、大学の看護学部・学科などで看護教育に関する単位を取得する方法や、大学の通信教育で専任教員養成コースを受講する方法もあります。

高等看護学校の場合は、大学卒・専門学校卒に関係なく教員になることが可能です。

看護教員の適性とは?

看護教員は、未来の看護師を育てることが仕事で、病院や施設で働く看護師とは違う適性が求められます。その適性について、考えてみたいと思います。

教えることが得意で発想力があること

教えることが仕事なので、教えることが得意でなければなりません。何も知らない学生に教えるので、その伝え方にも工夫が必要です。自分が臨床の現場で経験してきたことを、噛み砕いて分かりやすく伝える発想力も看護教員に求められる適性といえます。

臨機応変な対応力

看護教員には、医療機関などで看護師として働いた臨床経験が大切です。看護学は、机上の空論だけで教えられることではありません。看護学には実習科目もあるので、その時には臨床で経験を詰んできた看護師の顔を見せる必要もあります。

講義で理論を教える時や就職活動などの指導をする時には、教師としての顔を見せる必要があり、その使い分けが大切です。

勉強が好きなこと

医療の世界は日々進歩しているので、最新知識を貪欲に吸収しようとする意欲が大切です。また、前述のように、看護学校の教員は未来の看護師を育てる仕事なので、どこに出しても恥ずかしくない看護師を養成しなければなりません。

その気持ちを忘れず、日々看護の最新情報や知識を吸収して、それを学生に伝えていく姿勢が大切です。

看護教員の可能性とは?

看護学校の教員は仕事の特殊性ゆえに、常に人材が不足している分野です。臨床経験が豊富で能力さえ認められれば、看護教員になれる可能性は誰にでもあります。とはいえ、看護教員の求人は、募集がある時期とない時期がはっきりしています。

まずは臨床経験を積むことを第一に考え、求人の動向に常に目を光らせておく必要があります。

参考

高等学校教員(看護)の免許資格を取得することのできる大学:文部科学省