お礼奉公の途中でも辞めたいと思っている人はいる

看護学校で勉強するために借りた奨学金は、きちんと返済しなければなりません。
これは当たり前のことです。

お礼奉公の勤務期間は、借りていた期間によって3~7年くらいと様々です。
しかし、その期間中でも「先輩によるパワハラやいじめに遭った」とか「配属先が希望の科でなかった」などの理由により、転職を希望する看護師さんが少なからずいらっしゃいます。

ここでは「そもそも途中で辞めてもいいのか」、「ペナルティなどはあるのか」など、お礼奉公中の看護師の皆さんにとって気になる点について書いていきます。

そもそも途中で辞めることはできるのか

「途中で辞めることができるのか」というのは、お礼奉公中であれば、大変気になる点だと思います。

これに関しては、皆さん安心して下さい。
お礼奉公中だからといって就業規則上定められている退職予告期間などのマナーをきちんと守っていれば、法律上辞めること自体何の問題もありません。

途中退職によるペナルティはあるのか

前述したように、お礼奉公中の退職が法律上何の問題もなくても、借りた奨学金はそもそも返さなければならないものなので、退職後も返済義務は残ります。
返済規定は各団体によって異なりますが、お礼奉公中に退職した場合は、借りた奨学金の返済を求められます。
一括での返済を求められる場合もありますが、良心的なところであれば、勤務した期間分の返済を年単位で免除するところや、月単位で免除するところがあります。
例えば、合計300万円の奨学金を借りて、お礼奉公期間が5年の場合、3年半(42ヶ月)勤務していたのであれば、210万円分が免除されて残りの90万円を返済すればいいことになります。

途中退職によるペナルティは、借りた奨学金の返済に関する部分で設定されることになります。
借りたものへの返済義務が存在するとはいえ、急に用意するのは難しい金額なので、トラブルに発展する可能性もあります。

根回しはどうしておけばいいのか

まず、転職を考え始めた時に行うべきは、転職サイトへの登録です。
ペナルティとして奨学金の返済(全額もしくは残り年月分一括)を求められても、一括返済できるだけの貯金があるのであれば、何も問題はありません。
しかし、特に若い看護師さんであれば、それだけの余裕がないかもしれません。

だからこそ転職サイトの担当者に対して、希望条件として「お礼奉公途中で奨学金を返済しなければならず、それを肩代わりしてくれる病院を希望します」と伝えておく必要があります。
第二新卒に限るところもありますが、中には新卒も可能というところもあります。
このあたりは、公開してしまうと問題になるので非公開求人になっています。
そういう点からも、転職サイトに登録して担当者にその他の希望条件も含めてしっかり伝えておく必要があります。
親切な担当者であれば、肩代わり以外の提案をしてくれるかもしれません。

また、お礼奉公中の転職は法律上問題ないとはいえ、勤務先からはいい顔をされることはまずありません。
どこから転職の意思が漏れ伝わるか分からないので、直属の上司は言うまでもなく、普段仲良くしている同僚であっても、そのことは口にしない方がいいでしょう。

そうなると、病院内にあれば院内の労働組合、なくても外部の労働組合に加入しておくことが必要です。
労働組合に入ることで、お礼奉公中の奨学金の返済に関する交渉も代わりにやってもらえます。
その他、サービス残業を強要されていたという事実があれば、労働基準監督署に相談するという方法もあります。

転職先にはどう説明すればいいのか

まず、お礼奉公期間中であることや返済義務云々のところは、自分から触れなくても大丈夫です。
転職サイトを利用して転職している場合であれば、そのあたりの事情は担当者の方から伝わっているためです。
ただ、注意しなければならないのは、奨学金返済が完了したとしても、転職先に対して返済する義務が残ることです。

もし、転職先でもお礼奉公先を退職した時と同じようなことが起こった場合、同じことを繰り返すことになってしまいます。
これだけは避けなければいけないので、奨学金の返済とは別に転職を考えた理由、勤務先で何を学び働いてきたか、学んできたことをどう活かしていくのかについて、きちんと面接で説明していく必要があります。

できれば円満に退職できるよう努めましょう

お礼奉公の途中で退職するのはどのような理由があるにせよ、あまりいい顔をされないことだけは覚悟して下さい。
たとえお礼奉公で勤めた病院でも、今までお世話になったことには変わりありません。
特にいじめやパワハラに遭った場合には、本人に対して感情的なしこりが残っていることもあるでしょう。
それでも、できるだけ良好な関係であるためにも、感情的な態度を見せないようにすることが大切です。

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