かつて、看護の仕事は女性は看護婦、男性は看護士と呼ばれていました。現在は男女の区別なく、すべて看護師となっていますが、割合は圧倒的に女性の方が多い職域で、男性は看護師全体の6%に満たない人数しかいません。ICU、手術室、精神科、透析室、などの職場などでは男性看護師が活躍しています。たとえば、女性看護師より体格の大きい患者の移動や動作の補助には欠かせませんし、介護の現場では寝たきりの高齢者や病人の体位の変換、入浴の介助にも必要とされています。現状での男性看護師の仕事は、体力を要する場面が多くなっていますが、男性の患者が多い泌尿器科などでは男性看護師の需要は高まっています。

基本的に男性も女性も看護師として均等雇用なので、収入などの待遇面で差異はありません。入院病棟のある病院なら、夜勤や残業も同じ様にローテーションに入って勤務します。家族の収入の大黒柱となっている場合、養っていける収入になるのか不安な人がいますが、一流企業の会社員並みとはいかなくても、同年代で一般企業で働いている人の平均的な収入は確保できると言われています。また、離職率が高く問題となっている介護福祉士よりは安定した収入が得られています。しかし、勤続年数が長くなると男性看護師のポジションは、患者に接する仕事から、クレーム処理、地域の健康管理の推進、事務長的なデスクワーク、患者と医師の間に立って病状の説明をする、など医師や病院のサポート的な仕事が増える傾向にあります。

仕事を探す場合、看護師となっていれば、基本的に産婦人科や美容整形など特殊な職場を除いて男女の区別はありません。医療現場では人材が不足しているので、大きな病院になるほど男性だからという理由で入職できない、という可能性は低いです。また、男性の場合には結婚・出産による休職をするケーズがほとんどないので、病院としてはローテーションを組みやすく、看護の予定が立てやすくなります。このようなこともあり、積極的に採用している病院は増えています。