今、訪問看護のお仕事が注目を集めています。医療業界では看護師の慢性的な人手不足が叫ばれていますが、その中でも訪問看護師は引っ張りだこの存在なのです。高齢化社会を迎えている現在の日本では、病院のベッドの数が圧倒的に足りず、患者さんに自宅で療養してもらうケースが増えています。結果として訪問看護師の需要も急速に高まり、少しでも人手を確保するため「残業なしで月給35万」など高待遇を約束する病院もあるほど。

訪問看護は待遇がよいだけでなく、やりがいを感じられることでも注目を集めています。訪問看護を受けている患者さんは、なんらかの病気を抱えながら生活しています。末期ガンなど余命が残り少ない場合も多いでしょう。訪問看護師は、そんな患者さんが少しでも快適に過ごせるようにサポートするのがお仕事です。通常の病院勤務と比べてより深く、患者さんやその家族の人生に関わることになります。

訪問看護師の仕事は大きく分けて以下の二つあります。

医療措置

主治医の指示でバイタルチェックやカテーテル・酸素吸入器などの点検、注射や点滴、床ずれなどのケア、服薬管理や指導などを行います。

日常生活に伴う看護

入浴などの清潔ケア、排泄ケア、食事の介助、症状の経過観察などを行います

病院の通常業務とほとんど変わりがないように見えますが、医療機器が整っていない場所であることや、一人の患者さんにつきっきりで看護する点が特徴です。また、こうした看護を決められた時間内ですばやく行う必要があります。そのため訪問看護師には手際のよさが求められます。

訪問看護の患者さんは寝たきりや認知症などの高齢者がほとんどでしたが、近年は国の方針などもあって自宅治療する人が増え、さまざまな年齢層に広がっています。難病や小児の患者さんなど、訪問先によって対応の仕方や医療知識も異なってきます。幅広い知識が必要となる仕事ですが、最初のうちは先輩看護師に同行することがほとんどですので、徐々にスキルを身につけていくとよいでしょう。