赤ちゃんは「生まれてきて当然」と思われる命なので、死の危険にさらされたときはやはり大変です。医師、助産師、産科看護師が力を合わせて命を守りますが助からない命も、助かっても障害が残る場合もあります。赤ちゃんに何かあったときに一番辛い思いをしている母親や家族をどう支えていくかも大きな仕事です。

現場は常に幸せを生む場所ではありません。

せっかく妊娠しお腹で大切に育てても胎内死亡するケースもあります。まだ初期の段階ならさほど母親の体に大きな負担はかかりませんが、中期に入ってからまたは臨月になってから死亡するケースもあり、死んでしまった赤ちゃん分娩しなければならないときの母親の体への負担は想像を絶するものがあります。また心への負担は妊娠時期に関わらず大きな負担を母親に強いることになります。

いつも幸せな現場ではないことは助産師をしていく上で覚悟しなくてはいけません。また、幸せであるべきはずなのに不幸に見舞われてしまったときの妊婦や家族への負担は計りきれません。その心と体へのケアは助産師にとっても辛いものですが、とても大切な仕事です。

助産師が守る2つの生命

助産師はいつも赤ちゃんと妊婦の2つの命を守っています。自分の少しの判断ミスが妊婦と赤ちゃんの命を大きく左右しかねません。1人の産婦の分娩につくということはそれほど責任の重い仕事です。助産師同士、医師、看護師と力を合わせなければできない仕事です。

また、自分の判断や声かけが産婦の心によい影響を与えることもありますが、心に傷を残すこともあります。ほんの些細な出来事や言葉かけが後々まで産婦の心に引っかかり、育児がスムーズに行かなくなるということもあるのです。それ程産婦にとって助産師の言葉は影響力があります。細心の注意を払いながら妊婦と家族には接しなければいけません。良い助産師は自分が前に出るのではなく、妊婦と家族に寄り添い、拠りどころになれる存在の助産師です。

仕事に追われ、本来のケアができないことも・・・

毎日お産に関わっていると、いつしか自分の業務に追われ、自分中心の援助になることがあります。しかし、赤ちゃんの誕生の主役は赤ちゃんであり妊婦であり家族です。裏では必至に命を守りながらも、表では穏やかに妊婦と家族に寄り添える助産師になれることが大切です。毎日の業務に追われていると難しいことですが助産師として目指すべき在り方だと思っています。

助産師は命の誕生に関わる仕事ですが、不幸にも赤ちゃんの命が終わってしまうときもきちんと立ち会わなければいけません。そんなときは妊婦や家族へのケアは助産師にとっても辛いもので、心に大きな傷を残してしまうこともあります。だからこそスタッフが力を合わせて協力しなければ出来ない仕事でもあります。

いかがでしたか?
助産師とは新しい生命が生まれるのを助ける職業です。看護師の方がされていた今までの業務と比べても喜ばれる機会が多いと思います。しかしその反面には辛い事も多々あります。

もちろん看護師でいる人も多く辛い経験をされていますが、助産師も楽しいだけではありません。看護師から助産師への転職を考えている人はそれらもしっかりと理解しておきましょう。