最近そのニーズが高まってきている、保育園看護師。もちろん病院勤務の看護師さんとは仕事内容も大きく違ってきますが、具体的にどのような違いがあるのでしょうか。

既に病気の患者さんを診る病院と違い、保育園での看護師の仕事で一番求められているのは、児童の体調の変化を目ざとくキャッチすること。そしてその状況に応じて適切な処置をすることです。保育園で面倒を見ている児童には0歳児から5歳児まで幅があり、気を配るポイントも違います。乳幼児であれば、急に体調が変わることもあるので普段から注意深い観察が欠かせません。それ以外の児童も、感染症の予防や、病気の児童への対応など、適切な対応が必要になります。病院などでの看護とはまた違って、児童が発育していく段階を理解したうえで対応する専門性が求められます。

この点に関しては、厚生労働省から各都道府県や市町村に対して、保育園で働く看護師や保健師などを対象にした研修を充実させていくよう要請が出ています。研修の内容は、

・子どもの発達・心理を理解した上での遊び

・病気の子どもの安静を保ちながらできる遊び

・乳幼児の薬

・リスクマネジメント

・感染症対策

などです。こうした研修を積極的に活用していけるとよいでしょう。

保育園看護師の制度はまだ始まってから日が浅いこともあって、仕事内容について、はっきりと決まったマニュアルのようなものはないところがほとんどのようです。そして実際にどんな仕事を行なうのかは園によってまちまちです。場合によってはこちらから園に働きかけ、看護師としての自分の知識・経験を生かせるような仕事を創り出していく、といったことも必要になってくるかもしれません。ある意味やりがいのある仕事といえますが、専門性を活かした仕事があまりできず、通常の保育士さんの延長のような仕事内容になってしまう可能性もあります。転職を考えている場合は、見学や面接の時などに園長さんの考え方を聞いてみたり、他の保育士さんたちの働く様子を観察するなどして、前もって情報を取り入れるといいかもしれません。