看護師の職場で最近注目されているのが老健です。老健とは介護老人保健施設のことで、要介護認定15に認定された方が利用することができる施設です。病状が安定して入院の必要がないお年寄りの自立を支援し、家庭生活ができるようにサポートしていくのがその役割となっています。老健の入居者は医師や看護師による看護サービスや介護スタッフによる介護サービス、理学療法士や作業療法士によるリハビリテーションなどを受けることができます。その他にも食事や入浴、栄養管理などの日常生活をサポートするサービスも受けることができ、入居者それぞれの状態や目標に合わせてきめ細かなサービスを受けることができる所です。もちろん老健はお年寄りを対象にしているからといって、社会と隔絶された施設であってはいけません。地域に根差し、地域のみなさんに常にオープンな姿勢でいるように心がけており、施設によっては介護予防の啓発活動も行っています。高齢化社会が進んでいくことが予想されていますから、看護師の需要は高まる一方なのです。

今まで病院に勤めていた看護師が老健に転職するケースが増えてきています。色々理由はありますが、一つは夜勤が少ないということです。老健にもよりますが、看護師の夜勤勤務が少ない所がほとんどですし、またあったとしても病院での夜勤のように患者の体調の急変ということがあまりないので、家庭と仕事を両立させたい看護師にとってとても働きやすい職場となっています。また夜勤がないのに比較的高収入であることも魅力の一つです。看護師のスキルを磨きたいとか、高度な医療を学びたいという方にはおすすめできませんが、入居者一人ひとりにじっくり向き合う治療や看護ができますから、より仕事にやりがいを感じる方も多いようです。ただし看護の仕事と介護の仕事の境界線がほとんどないので、介護スタッフとの連携した作業をしていかなければなりません。今までの価値観をすべて捨てて新しい職場で0からスタートする姿勢で始めた方が良いでしょう。