小学生の女の子の間で成りたい職業の上位にくるのが看護師でしょう。いつの時代も看護師は憧れの職業です。自分が病気やケガをして入院した時に優しく接してくれたとか、入院中のおじいちゃんへの看護処置がかっこよかったなど、看護師の働く姿を見ていつか自分もそうなりたいと夢や希望を抱く小学生が多いのです。

しかし最近話題になっているのが慢性的な看護師不足です。ニュースや新聞で頻繁に取り上げられています。話題になって久しいですが、一向に看護師不足が改善されていません。その原因はやはり過酷な勤務体制です。人の命を助ける尊い仕事ですからやりがいを多く感じられますが、その分夜勤や時間外労働で疲弊してしまう状況が続いています。特に常に忙しく、一刻の猶予を争うような現場である大学病院や急性期の病院では看護師の利殖率が高い傾向にあり、平均年齢も20代の所が多いです。通常職場では新人からベテランまで幅広い年齢層がいてこそ仕事がスムーズに進むものですが、過酷な勤務から仕事を続けることができず体調を崩す看護師が多いです。また体調を崩すまではいかなくても、結婚や出産を機に退職する看護師が多く、大学病院や急性期の病院ではよほどの家族のサポートがない限り、仕事と家庭の両立は不可能と考えてしまうのです。

これを受けて厚生労働省や日本看護協会では看護師の夜勤や勤務体制について実態を調査したり、改善を促すガイドラインの作成をしたりなどの取り組みをしています。少しずつではありますが、一部の病院やクリニックでガイドラインを遵守する動きが見え、看護師が過労死してしまうような過酷な労働環境を改善するような動きをしています。しかし勤務体制を見直したためにロング日勤が増えてしまったり、その分夜勤手当が少なくなってしまったりなど弊害が出てきています。看護師の労働環境を改善し、仕事と家庭の両立をするための活動が逆に看護師を働きにくくさせてしまっている結果になっているのです。これからも看護師が同じ職場で無理なく仕事を続けていくためには医師やスタッフなど全員の協力が必要でしょう。